【ゴミ問題】ゴミが捨てられなくなるまで残り21年…?海洋汚染に土地問題、人類が抱える「ゴミ問題」について調べてみました。
こんにちは!KIREI produce広報部です。
突然ですが皆さんは、1年間で出るゴミの量が、日本全体でどれくらいあるかご存知ですか?
環境省が調査した資料、「一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成30年度)」によりますと、日本で1年間に捨てられているゴミの量は4,272万トンだったそうです。
東京ドーム約115杯分、25メートルプール40万杯程度のゴミが、1年間で捨てられている計算になります。
個人に換算すると、日本人一人当たり、年間で335キログラム、1日にして918グラムほどのゴミを私たち一人一人が捨てていることになります。
ゴミ問題は文明の豊かさの裏に存在するものであり、私たち人類は便利な生活を維持するために、日々大量の製品をつくり、そしてゴミを出しています。
ゴミが引き起こす問題は、海洋・土壌汚染や野生動物の生息環境を破壊するなどの一次的なものから、製品を作り出す際に出る温室効果ガスや、ゴミを焼却処分する際に大気汚染物質が出るなど、二次的・三次的問題にいたるまで多岐に渡っており、住みやすい地球環境を維持していくために解決すべき課題として人類に重くのしかかっています。
ゴミ問題を解決するべく各国は対策を急いでおり、全世界的なシンポジウムが日夜、盛んに開かれています。
では、私たち個人でできるゴミ問題対策にはどのようなものがあるのでしょうか?
また、現在のゴミ問題にはどのようなものがあるのでしょうか?
今回は、そんな人類の困った課題「ゴミ」について調べてまとめてみました!
■世界で捨てられているゴミの量は年間21億トン
冒頭でも紹介いたしましたが、日本全体で捨てられているゴミの量は、年間約4,200万トン。
一人当たりに換算すると、年間334キログラム、1日あたりで918グラム程度のゴミを捨てている計算になる、という調査結果を環境省が発表しています。
では、世界全体ではどれくらいの量になるのでしょうか?
2019年に世界のゴミの量についてイギリスのとある会社が調査した結果、全世界では1年間に21億トンものゴミが捨てられているそうです。
21億トンに対しての4,200万トンですので、日本で捨てられてるゴミは世界全体の2%にのぼるということになります。
●21億トンものゴミ。リサイクル率は…?
全世界で毎年21億トンも廃棄されているゴミ。
ゴミ問題を解決するには、製品をただ捨てるだけでなく、ゴミを分別し再利用する、いわゆる“リサイクル運動”がとても大切です。
では、21億トンものゴミのなかで、再利用されているゴミはどれくらいあるのでしょうか?
廃棄される21億トンのゴミのうち、再利用されているものは3億トン程度とのこと。こう聞くと結構多いように思えますが、パーセンテージに換算すると、リサイクル率はわずか16%程度しかなく、残りのゴミは全て土に埋められたり、焼却炉で燃やされるなどして、資源として利用されることなく廃棄されています。
■ゴミが引き起こすさまざまな問題
●海洋汚染(海洋プラスチック問題)
適切な処分をされなかったゴミが、川や海などの環境中に流出してしまうと、川の水の流れや海流に乗って全世界に広がっていきます。
海流の動きは非常に複雑であり、日本で捨てられたゴミが遠くの国の無人島にたどり着いてしまうことも稀ではありません。
海に流れ出すさまざまなゴミの中でも、特にプラスチックごみに関する問題は深刻であり、「海洋プラスチック問題」として全世界的に対策が急がれています。
プラスチックゴミは環境中に存在しない、人間が化学的に作り出したものであり、自然の力で分解することができないため、海に流れ出したプラスチックは自然に還ることなく環境中に残り続けます。プラスチックは生物の体で分解することができませんので、海洋プラスチックは海の生物が作り出す生態系に大きな影響を与えます。
一説によると、海に流出したゴミの影響で死傷する生物は、ウミガメやアザラシなど約700種も存在するといわれており、そのうちの92%が「海洋プラスチック」により生存を脅かされているのだとか。
また、プラスチックは波や紫外線の影響で細かく破砕され、やがて小さな粒子となります。粒の大きさが5mm以下になったものを「マイクロプラスチック」と呼ぶのですが、マイクロプラスチックはその小ささ故、海に棲むさまざまな生物の体内に自然と取り込まれてしまうそうです。
その中には、私たちが普段口にしている魚介類も含まれます。
ドイツが行った調査の結果、マイクロプラスチックは私たちが食料としている魚介類も摂取していることが判明しており、最近では、実際に市場に出回っている魚介類の体内からもマイクロプラスチックが確認されたそうです。
●ゴミ処理問題
日本の場合、家庭から出たゴミは、行政によって回収・処分をされています。
近年では焼却炉の性能が向上し、多くのゴミをそのまま焼却炉で燃やすことが可能になりました。
しかし、物を燃やすと二酸化炭素が発生するのですが、この二酸化炭素は地球温暖化を促進させる「温室効果ガス」として有名です。
また、燃やすことのできないゴミ(鉄やアルミなどの金属)は粉々にした後、回収して再利用されるのですが、再利用できないものが残ることがあります。これを「不燃破砕残渣(ふねんはさいざんさ)」と呼びます。一方、焼却処分されたゴミからも、燃え残った灰などの「焼却残渣(しょうきゃくざんさ)」が出ます。これらは現状、再利用することができないため、最終処分場という土地に埋められています。
しかし、この最終処分場のスペースにも限りがあるため、このまま残渣を埋め続けてしまえば、いずれは容量に限界がきます。
2020年に発表された最終処分場の残余年数(このままのペースで残渣を埋め続けた場合に最終処分場が耐用できる年数)は、21.6年とのこと。
このまま何も対策を取らなければ、そう遠くない将来、ゴミを捨てるスペースが日本に、世界になくなってしまいます。
■ゴミ問題を解決するために個人でできること
①シンプルイズベスト!まずはゴミを減らそう
生活で出るゴミのほとんどが、食品や雑貨などの包装に使われている「包装ゴミ」です。
包装ゴミを減らす対策としては、「過剰に包装された商品を買わないようにする」ことが一番です。
また、「製品を安全に運搬するために使われる緩衝材」なども後々ゴミになってしまいます。一時期、製品を保護するために大げさに包装された「過剰包装商品」が問題になりました。ネットショッピングなどをする際は、その辺りにも気をつけつつ利用するのがベストと言えるでしょう。
「お買い物にはマイバッグを持参する」
「洗剤などは詰め替え用を買ってボトルを再利用する」
「耐久性の高い商品を買う」
「利用頻度の少ないものを使う場合はレンタルやシェアを活用する」
といった行動を心がけるだけで、日常的に出るゴミを大きく減らすことが可能です。
②ゴミに出す前に、可能な限り再利用を!
ゴミをゴミ箱に捨てる前に、そのゴミが日常の中で再利用できないか、今一度考えてみましょう。
ペットボトルや瓶などは、食品や飲料を保存するのにも適しています。
着なくなった衣類などは、誰かに融通したり、フリーマーケットや古着店に卸すなどして再利用を促しましょう。
生ごみなどの食品ゴミは、コンポストを導入して堆肥にかえ、家庭菜園などに利用することも可能です。
最近では、家庭用のコンポストの導入にかかる費用を負担してくれる自治体も出てきています。これらの制度を上手く活用して、お得にゴミを減らしましょう。
③出してしまったゴミは分別で再資源に!
とはいえ、生活する上でゴミは必ず出てしまうものです。
しかし、出てしまったゴミも、きちんと分別して出すことで、新たに資源として利用することが可能になります。
生活する上で何気なく捨てているゴミを、一度しっかり見直して分別する習慣を身につけるようにしましょう。
分別する手間を考えると、無駄なお買い物を控えるようになるなど、消費行動にも変化が出てきます。分別習慣を身につけることで、無駄な出費を見直すことにもつながるかもしれません。
●3R運動
上述しました、「ゴミを減らす(Reduce)」、「ゴミを再利用する(Reuse)」、「ゴミを再資源化する(Recycle)」という3つの行動は、ゴミを減らす上で最も重要な行動であると、世界的な認知が進められており、日本では2000年に制定された「循環型社会形成推進基本法」において、ゴミを減らすための指針として採用されています。
それぞれの頭文字がRであることから、これらのゴミを削減するための行動指針は“3R(スリーアール)運動”と呼ばれています。
Reduce > Reuse > Recycleの順に優先順位が高いとされています。
■建設現場から出るゴミは産業廃棄物全体の20%超
冒頭でも述べましたが、日本で1年間に廃棄されるゴミの量は約4,200万トンといわれています。
このうち約1,700万トンは、家庭から出るゴミではなく、企業が経済活動を行う上で廃棄される「産業廃棄物」です。
ゴミの総量に対して4割程度を占める産業廃棄物ですが、この産業廃棄物のうち、20%は新築物件などの建設現場から出る「建設ゴミ」で、産業廃棄物全体のなかで2番目に大きな割合を占めています。(1位は電気・ガス・水道などのインフラ事業から出るゴミ)
一説によると、新築物件から出るゴミの量は、ひと現場あたり平均で2〜3.5トンといわれています。建設現場から出るゴミは、建設資材だけでなく、その資材の運搬に用いられる緩衝材などといった副次的なゴミも多くあります。
建設系のゴミを減らすべくさまざまな対策がなされていますが、3R運動の観点から考えるなら、「Reduce(ゴミを減らす)」、そして「Reuce(ゴミを再利用する)」ことが大切。最近では、古い物件を工事して人が住みやすいように回復する、リフォーム・リノベーション事業が盛んになっています。
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