【床のキズ】フローリングなどの床材をキズや汚れから守るには?|床ワックスのススメ
こんにちは!KIREI produce広報部です。
2022年の3月も半分が過ぎ、徐々に分厚い上着が必要ないほどの陽気となる日が増えてきました。
本日3月17日には、福岡でソメイヨシノの開花速報が発表されたそうです。
気象庁によれば、福岡でのソメイヨシノの開花は昨年に比べて5日遅いものの、例年平均に比べると5日早い開花だったそうで、今後1週間程度は寒の戻りとなりそうなものの、福岡につづいて全国から開花速報が届きそうだとのことです。
昼と夜の長さが同じになる「春分の日」は、今年は3月21日とのこと。ここから季節は本格的に春になっていきそうですね。
春といえば新生活!
ということで、進学や就職などでお引越しが控えている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
引越し、特に賃貸物件での生活は、不動産オーナーからお部屋を借りて住むという性質上、入居にあたってさまざまなルールがついて回ります。
賃貸借の契約条項は非常に多岐に亘っており、解釈が難しい部分も多いため、オーナーと貸借人の間でトラブルが起こりやすいもの。
とりわけ、敷金の使途及び返還を決定する退去後の立ち会い審査は、部屋の中にできた瑕疵の責任が貸借人の過失によるものなのか、日常生活の範囲でできる仕方のないキズなのかで揉めることが多く、訴訟に発展するケースも珍しくありません。
当ブログでも、過去に退去時の原状回復のアレコレについて調べた記事を掲載しておりますので、気になる方はご一読くださいませ。
・【原状回復】誰がどう負担する?節約できる?原状回復費アレコレ(https://hekotaku.jp/2022/02/28/blog/)
・【借主負担!?】カビ汚れによる住宅の汚損 責任は誰に!?|カビ汚れを防ぐには?(https://hekotaku.jp/2022/03/10/blog-2/)
退去後の立ち会い審査で、敷金を多く返還してもらうためには、「お部屋を傷つけない工夫」と「お部屋のお掃除」を常日頃からして、お部屋を可能な限りキレイに使い続ける必要があります。
特に物件の床は、人が毎日歩く、家具などを置く、引越し作業など、傷がついてしまいがちな箇所です。
引越し作業などでついてしまったキズの原状回復は、基本的には全て貸借人の負担となってしまいます。
では、床にキズをつけないように生活するにはどうすれば良いのでしょうか?
床のキズを予防するには、床を日常的に保護してあげることが大切です。具体的には、「床を保護するカーペットを敷く」、「高強度の床ワックスを塗っておく」といった対処法があります。
特にワックス塗布は、「人の歩行」、「物を落とす」、「湿気や乾燥」などのトラブルから床材を守ってくれますので、床に物を配置する前の状態である入居前にワックスを塗っておくのは、床材をキレイに使い続ける上で非常に効果的です。
今回のブログ記事では、床材をキズや汚れから守ってくれる「床ワックス」について徹底的に解説していこうと思います!
■床ワックスの嬉しい効果
フローリングなどの床材に床ワックスを塗布すると、以下のような効果が期待できます。
・衝撃や摩擦から床材を保護してくれる
高強度の床ワックスを床に塗っておくと、物を落としたりした際の衝撃から、床ワックスが床材を守ってくれる効果が期待できます。
また、人の歩行などで日常的に床材は摩耗しているのですが、床ワックスを塗っておくと、床材に直接摩擦が加わるのを防ぐことができます。
ワックス自体は摩耗してしまいますが、その上から定期的にワックスを重ね塗りすれば、効果を持続させることが可能です。
・湿気や乾燥から床材を護ってくれる
フローリング床材には、木材を張り合わせた“合板”が多く使われています。
木材からできている床板は、湿気や乾燥によって変形してしまうという特徴があります。
床ワックスにはこの床材の調湿作用もあるため、床ワックスを塗布しておくことで、季節による湿度の変化で床材が変形してしまうのを防ぐことができます。
・床の美観を保ってくれる
床ワックスには衝撃や摩耗から床材を守ってくれる効果と、床材の湿度を調節してくれる効果があるほか、塗布することで床に光沢を生み出し、お部屋全体をキレイにしてくれるという効果も期待できます。
床ワックスは、ボトルに入っている間は液体ですが、塗布後に乾かすとワックスの分子同士が強く結合します。
この分子が細かければ細かいほど、結びつきが強固であればあるほど、床の光沢が美しくなり、耐衝撃性も優れたものになります。
■床ワックスの選び方
①床材に合ったものを選びましょう
床ワックスは床材によって、塗ってよいものと塗ってはいけないものがあります。
特に、木材をほとんど加工せずそのまま使っている「無垢材」などは、塗ってよいワックスが限られますので、まずはご自宅の床材がどのようなものなのかをしっかり下調べしましょう。
最近ではワックス塗布を必要としない「ノンワックス床」という床材も登場しました。
ノンワックス床は防汚加工がされているため、知らずにワックスを塗ってしまうと、ワックスの定着が悪くかえって美観を損ねてしまう場合があります。
また、床材にマッチしないワックスを塗ってしまった場合、塗ってしまったワックスを剥離する必要があります。ワックス剥離は劇薬を使う上、専門知識が必要なため、ハウスクリーニング業者などに依頼する必要があり、作業自体もそれなりに時間とお金が必要となってしまいます。
ワックスを塗る際は、かならず不動産管理会社などに相談をして、床材の種類と塗ってよいワックスについてしっかり把握した上で行いましょう。
②高耐久・高密度のものを選びましょう
フローリング用の樹脂ワックスを選ぶ際は、耐久性があり、分子が高密度のワックスを選びましょう。床材の保護と美観の維持に優れています。
高耐久性・高密度のワックスはそこそこ値段が張りますが、高耐久性のものは効果が1年程度持続します。多少値段が高くても、質の高いワックスを買っておいた方が、後々のメンテナンスの手間を省けますし、長期的なコストを抑えることが可能です。
また、人の歩行などでワックスは摩耗していきますので、「高ヒールマーク(人の靴底が床につけてしまう汚れのこと)耐性」、「高スカッフマーク(家具などの荷物の運搬でついてしまうキズのこと)耐性」などの表記があるものを選ぶようにしましょう。
ワックスに含まれる分子の密度が高ければ高いほど、乾くと強固に結びついて、耐衝撃性や耐摩耗性が非常に高くなるほか、乾燥後の床の光沢も強く出ます。
なので、「高密度」をうたったワックスがオススメです。
③滑りにくいものを選びましょう
強い光沢が出るワックスは、乾くと表面の摩擦係数が減って滑りやすくなるものがあります。
お年寄りの方などが足を滑らせてしまうケースが頻発したため、最近では、乾燥後に滑りにくい仕上がりとなるワックスも開発されています。
お年寄りや小さなお子様がいるご家庭、ワンちゃん猫ちゃんなどのペットと一緒に住んでいるご家庭には、これらの滑りにくいワックスを塗布されることをおすすめします。
④人の体や環境に負荷の少ないものを選びましょう
小さなお子様は、床に直接座ったり、寝そべったり、とにかく床と体が密着する機会が多いものです。
小さいうちはなんでも口に入れてしまうため、お掃除用品も人体への影響が少ないものを選びたいところですよね。
また、化学物質などに敏感な方は、床ワックスが原因でアレルギー症状が出ることもあります。
最近では、人の体や環境に配慮した「天然由来成分で作られた床ワックス」も販売されていますので、心配な方はこういった天然由来のワックスを塗布するようにしましょう。
■床ワックスの正しい塗り方
準備)床の上に何もない状態にしましょう
床ワックスを塗る前に、まずはお部屋の中の家具や荷物を移動して、床の上に何もない状態にしておきましょう。
手で運べるものはとりあえず部屋の外に出したり、収納にしまうなどしましょう。
大きな家具など移動の難しいものは、そのまま塗るしかありませんので、家具の足などにワックスがつかないよう、床と接地している部分にマスキングテープなどで養生しておきます。
①床のゴミ・汚れを取り除きましょう
汚れた状態の床にワックスを塗ってしまうと、汚れやゴミがワックスの中に閉じ込められてしまいます。
物の移動と養生が終わったら、まずは床をキレイにお掃除しましょう。
凹みの匠のグループ企業であるハウスクリーニングのおそうじ革命では、この時、掃除機がけ→床拭き→掃除機がけ、という流れで床をキレイにします。
まず掃除機で床のゴミをあらかた吸ってから、床材にこびりついた汚れを洗剤水(食器用洗剤などの中性洗剤を100倍程度に希釈したもの)を含ませたモップで拭き清め、最後にもう一度掃除機をかけて細かいゴミ・汚れを取り除来ます。
こうすることで、ワックスの中に入り込むゴミや汚れを最小限にすることが可能です。
②ワックスはモップで塗りましょう
雑巾掛けのように床に這いつくばる姿勢でワックスを塗ると、塗り広げる際にムラができたり、塗り忘れてしまう箇所が出てきます。
ワックスは立ったままの姿勢で塗るのがマストです。
ワックス塗布用のモップ柄はホームセンターなどで購入できますので、用意しておくとよいでしょう。
③ワックスは板目に沿って 壁→壁へ
ワックスを塗る際は、フローリングの板目に沿って塗るようにしましょう。
板目を無視して塗ってしまうと、フローリングの隙間にワックスが入り込んだり、塗りムラや塗り忘れが出てしまいます。
また、ワックスは塗った端から乾燥が始まりますので、一気に塗ってしまう必要があります。
ワックスはフローリングの板目に沿って、壁から壁へ一直線に一気に塗りましょう。
④しっかり乾燥させましょう
ワックスの乾燥にはそれなりの時間がかかります。
また、その時間も季節や天候によって大きく変わります。
夏場の気温が高い晴れた日で15分程度、冬場の晴れた日では20〜30分程度、乾燥に時間がかかります。
雨が降っている場合は、より長い時間を必要としますので、時間に余裕のある時に作業することをおすすめします。
⑤重ね塗りで強度&光沢アップ!
ワックスは、一度乾かした後に重ね塗りを繰り返すことで、強度と光沢が増していきます。
同じ量のワックスでも、一度に一気に分厚く塗ってしまうより、回数を分けて薄く塗り伸ばして重ねていく方が、強度が増すというデータも出ています。
また、分厚くワックスを塗るよりも、何度かに分けて塗る方が乾燥にかかる時間も短くなります。
いかがでしたでしょうか?
一口に床ワックスと言っても、さまざまな種類があること、そして効果や耐久性に違いがあることが分かりましたね!
ワックス塗布は、床材を保護する上でとても重要な作業です。お家の床をキレイな状態で保つには、定期的な床清掃&ワックス塗布が欠かせません。
今日ご紹介したワックス塗布テクニックは、凹みの匠のグループ企業である、おそうじ革命が実際に採用している方法でもあります。プロが実際に現場で使っている技ですので、是非実践してみてください!
床につけてしまった汚れやキズでお困りの方は、凹みの匠のリペアサービスを是非ともご利用くださいませ!
100円玉ほどの大きさのキズ・凹みであれば、3箇所で約1時間、¥19,800~お受けすることが可能です!