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ドアに不具合が出たとき、なるべく業者に頼まず自分で補修したいと思う方も多いでしょう。また、業者に頼む際も費用をなるべくかけずに済ませたいものです。こちらの記事ではドアの補修方法を症状別に解説します。また、費用を抑えるための工夫や優良な修理業者の選び方もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
一口にドアの不具合といってもさまざまな症状があります。症状によっては自身で補修することも可能です。以下に具体的な方法についてご紹介します。
ドアが勢いよく閉まってしまったり、ドアが閉まるまで時間がかかったりといった症状がみられる場合、ドアクローザーの機能に不具合がある可能性があります。このような症状がみられた場合、自分でできる範囲の対策としては、ドアクローザーの調整ネジを使ってスピードを調整することです。ドライバーを使って調整弁を左右に回して調節します。ドアが閉まるスピードを確認しながら少しずつ回しましょう。
それでも直らない場合やドアクローザー本体から油が漏れている場合は、ドアクローザーの寿命の可能性があり、業者に依頼して修理か交換をしてもらうべきです。
ドアの開閉時に異音がする、開閉時にドア枠を擦る、鍵が閉まりにくい、ドアがきしむなどの症状がある場合は、蝶番に不具合がある可能性があります。このような場合はまず蝶番を確認し、ネジが緩んでいたり、変形したりしていないか調べます。
ネジが緩んでいる場合は、ドライバーで蝶番を締めることで直せる可能性があります。ただし、締め直す際はドアを正しい位置に固定してから作業を行う必要があります。もし、蝶番が変形していたら交換しなければいけませんが、その場合は一旦、ドアを外す必要があります。ドアを固定したり外したりする際には危険を伴うので、慣れない場合は業者に依頼するとよいでしょう。
ドアノブがぐらついたり緩んだりする場合は故障している可能性があります。ドアノブは日常的に触れる機会が多いため故障しやすい場所です。構造的には難しくないため、自身でも修理することも可能です。
ぐらつきや緩みはたいてい、中のネジの緩みが原因です。その場合はハンドルを一度分解して締め直しましょう。ドアノブが固くて動かしづらい場合は、ゴミやホコリが詰まっているか、潤滑油が切れていることが原因として考えられます。その場合はハンドルを分解して掃除し、潤滑油を足すことで改善します。自分で修理をしてみても改善しない場合、ドアノブの交換が必要であるため業者に頼むと良いでしょう。
物をぶつけたり、ペットが引っかいたりするなどして外傷ができた場合です。軽度のものであれば市販の補修キットを使って自分でも修復できます。
筋状の浅いキズであれば市販の補修ペンで簡単に補修できます。浅めの凹みはクレヨンタイプの補修材か、ワックスタイプの補修キットなどを使うとよいでしょう。ただし、重度の凹みやキズ、穴あきの場合は自分で補修することは難しいため、プロに頼むのがおすすめです。
大がかりな補修やドアの交換が必要になる前に、日頃からのメンテナンスでドアの寿命を延ばしたいと考える方も多いことでしょう。どのようなメンテナンスが必要なのか解説します。
よく見られるドアの故障の原因として、部品の摩耗とドア本体の腐食があります。日頃からメンテナンスすることで部品の摩耗速度を緩やかにできます。
特に、ドアクローザーや蝶番のような可動部分は、年1~2回の注油で摩耗を防ぐことができるので、定期的に注油することをおすすめします。扉を動かしながらドアクローザーや蝶番の可動部分に注油します。油の種類はシリコンスプレーやサビ取りスプレーと書いてあるものを使用しましょう。
アルミ製のドアは、汚れを放置しているとそこから腐食が進むことがあります。特に、ホコリや細かい砂、結露、道路沿いでは排ガス、海の近くでは潮風が原因です。こうしたことを防ぐためには、ドアの丁寧な清掃を1年に1~2回行うと良いでしょう。
また、木製のドアはカビなどで劣化が進みます。水にぬれたときはしっかり拭き、定期的にワックス掛けを行いましょう。再塗装すると劣化が抑えられるので、5〜10年ごとを目安に検討しましょう。
ドアは素材によって、それぞれ適した修理方法が異なっています。どのような方法があるか素材別に解説します。
木製ドアはデザイン性が高く、断熱性に優れているという特徴があります。木製であればドアが変形してしまった場合でも、変形している所をのこぎりでカットし、カンナやヤスリで仕上げれば、戻せる可能性があります。また、塗装し直すことで、見た目を若返らせることができます。
ただし、アルミ製のドアと比べると木製のドアは耐久性が低く、汚れや水分に弱いという特徴があります。カビが生えないように水分を拭き取ったり、定期的にワックス掛けをしたりする必要があります。
アルミ製のドアは耐久性が高く、安価である点が特徴です。温度差などによって結露が発生しやすく、それによってドアやドアノブ、蝶番などが劣化する恐れがあります。
アルミ製のドアは木製のドアのように、カットしたり削ったりする加工は難しいとされています。再塗装も、アルミは塗料が乗りにくい特徴があるため特別な技術が必要で、業者によっては断られます。アルミ製のドアは加工が難しいため、不具合が発生した場合は交換するのが一般的です。
特徴 | 注意点 | |
---|---|---|
ドア枠ごと交換 | 違うタイプのドアにも変更できる | 費用や工期がかかる |
ドアのみを交換 | 安価にドア交換できる | 外枠とドア本体の色がずれることがある |
ドアの表面のみを張り替え | ドア交換より安く、デザインを変えたりできる | ドアの機能や性能は改善されない |
穴などを修繕する | 安く施工できる | 修繕部分の色や模様が目立つことがある |
細かい部位の修繕 | 場合によってはDIY可能 | 室内ドアより玄関ドアの方が部品代は高くなる |
ドアの修理には、いろいろな選択肢があります。方法によって費用や仕上がりもさまざまです。その特徴をくわしく解説します。
ドアを枠ごと交換するとなると、周囲の壁紙も一緒に新しくするなど、周辺の壁に手を加える必要が出てくるため、他の方法よりも高額になります。一方で、ドアのサイズを変えられるなど、変更の自由度が高いのが利点です。また、ドアのみを交換する場合と異なり、枠を同時に交換することで、枠とドアの色を合わせることができます。
この方法は、仕上がりにこだわりたいときや、介護用ドアに変えたいときなど、明確な目的がある場合に適しています。
ドアのみを交換する場合、枠ごと交換するよりも費用が安く済むメリットがあります。既存の枠と新しいドアの色があまりにも違うと印象が悪くなってしまうので、枠と色が合うように慎重に新しいドアを選ぶ必要があります。あまりにも色が合わない場合はドア枠を塗装する方法もあります。
交換するドアは枠に合うサイズのものから選ぶ必要があるため、選択肢が少なく、オーダーになる場合もあります。ドアの代金が費用の総額の大半となるため、ドアの品質によって値段はまちまちです。
ドア表面の面材を張り替えることで、手軽にドアや枠の雰囲気を変えることが可能です。既存のドアを継続して使用したい場合には、手軽で良い方法といえます。
面材を新しく張り替えると、新品のような仕上がりを感じることができるでしょう。面材を元のデザインと変えると、ガラリと雰囲気を変えることも可能です。ただし、既存のドアの表面の傷みがひどい場合や、面材が剥がれない場合は、施工できないこともあります。
ドアの穴を修繕する方法には穴を補修用のパテなどで埋め、最後に周囲に合わせた塗装で木目などを描いて仕上げる方法と、ドア全体の面材を張り替える方法があります。
穴を埋めて表面を塗装する方法だと費用は安く済みます。しかし、穴の大きさや塗装の仕上がりによっては、修繕した部分がかえって目立ってしまう場合もあるのが難点です。一方、面材を張り替える場合、ドア全体の張替えをすることになるので値段が上がります。
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ドアクローザーや蝶番、ドアノブなどの不具合は、部品ごとに修理・調整や交換をすることが可能です。室内ドアよりも玄関ドアの方が修理代が高いのは、防犯の観点から効果な普請を使用しなくてはならないためです。
故障内容や部品によってはDIYでできることもありますが、工具や材料をそろえる必要があります。そうするとかえってコストがかさむこともあるので、業者に頼むか自分で修繕するか、見積もりを取ってよく検討することが大切です。
まずは施工する業者の見積もりを取って比較し、選定を行いましょう。見積もりの内容が詳細で、丁寧な業者を選ぶとよいでしょう。複数の業者に見積もり依頼をするのがおすすめです。業者によってそれぞれ修理方法や料金体系は異なるため、金額も違います。希望に合った提案をしてくれる業者を選びましょう。
つづいて業者に現地調査を行ってもらいます。調査に基づいて業者から詳細な見積もりが提示されます。提案内容と見積もり金額に問題がなければ契約に進みましょう。契約後は実際に施工を行ってもらいます。工期は施工内容や数によって変わりますが、基本的に1~2日程度で終わります。最後に、追加料金や仕上がりを確認し、費用の支払いを行います。
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ドアの修理にはさまざまな方法があることをご紹介しましたが、ここでは特に費用を安く抑える修理方法について取り上げます。
カバー工法は、今ある玄関ドアの枠に新しいドア枠を被せて玄関ドアを取り付ける方法です。カバー工法にすることで、既存のドア枠の撤去や、外壁や床を壊すなどの大がかりな工事をする必要がなくなるというメリットがあります。結果的に、工期が短く済み、職人さんの人手も抑えられるため費用も大幅に抑えられます。
ただし、外枠に新しい枠を取り付ける必要があるため、段差ができたり、ドア全体のサイズが一回り小さくなったりするなどの不便さもあります。
表面のキズや汚れが気になる場合は、ドアの交換ではなく表面の張り替えを検討してみましょう。張り替えだけならドアを交換するより、費用が大幅に安く済みます。手軽ながら、さまざまな種類の面材があるので好みのデザインを選べます。また、ドアだけでなく、枠にも同じ面材を貼れば簡単に色を合わせることができます。
ただし、部品の老朽化が進んでいる場合には、ドアごと交換したほうがかえって安くなる場合もあります。
ドアの修理業者といっても、さまざまな業者があります。なるべく費用をかけずに良いサービスの業者を選びたいものです。以下に業者を選ぶ際のポイントについてご紹介します。
大手リフォーム業者やハウスメーカー、ホームセンターなどで修理を依頼すると、工事自体は下請けの業者が請け負います。そうすると大手業者が中間マージンを取るため、支払う費用に中間マージンが上乗せされ、余計に費用がかかってしまいます。
リペア業者に直接依頼すれば中間マージンはかからないため、余計なコストがかかりません。簡単な修理であれば特に少ない費用で済みますし、難しいケースであってもリペア業者は経験が豊富なため、専門的な対応が可能です。細かな修理や加工を得意としており、きれいな仕上がりが期待できます。
見積もりが不明確な内容では補修範囲が分からず、金額の妥当性や求める仕上がりになるか不安があります。また、修理費用が安すぎる、もしくは高すぎる業者は避けたほうが良いでしょう。安すぎる業者は、質の悪い材料を使っていたり、プロではない人が担当したりする可能性があります。逆に高すぎる業者は、必要以上の修繕をする場合や、材料費が不当に高い場合があります。
「凹みの匠」の場合、修理希望箇所を写真で送ることで見積もりが可能です。写真から作業時間を算出し、その作業時間に基づいた料金設定をご案内します。
ホームリペアでは、作業直後はきれいに仕上がったと思っていても、時間が経つとすぐにまた壊れたり、キズが現れたりすることがあります。そのため、代金を支払った後も保障やアフターフォローがある業者に頼むと安心です。品質に自信のある業者は保証やアフターサービスをしっかり用意しています。また、アフターフォローとして、一定期間内であれば再作業を実施してくれる業者もあります。
「凹みの匠」の場合は作業後3日以内であれば再作業を実施しています。万が一、作業が原因で物損が発生した場合でも、損害保険を適用してすぐに原状回復いたします。安心してご相談ください。
補修金額 | 22,500円 |
---|---|
作業時間 | 1時間 |
作業内容 | パテで補修し、その上に木目を描く作業でキレイになります。 |
ホームリペアサービス「凹みの匠」による施工事例をご紹介します。「凹みの匠」では低コスト、短時間で気になるキズや凹みを直します。
上記は何かで扉を擦ってしまった際にできた剥がれキズです。このような木部の小さなキズは短時間で作業が完了します。こちらの事例の作業時間は1時間程度です。剥がれキズをパテで補修し、その上に木目を描く作業でキレイに仕上げています。キズは全く目立たなくなっており、近くで見てもどこにキズがあったのか分からないレベルまで補修しています※。
※一部、材質によっては多少の違和感が残る場合もあります。
作業時間 | 費用 | 傷の程度 |
---|---|---|
1時間 | 22,500円 | 写真を基に作業時間を算出します |
3時間 | 33,000円 | |
6時間 | 52,000円 |
※2023年7月現在の「凹みの匠」による施工料金です。
※「凹みの匠」では、出張費は無料です。
※作業の際に駐車場をお借りします。お借り出来ない場合は、コインパーキング代実費分をご請求致します。
上記は、壁・床の補修のプロである「凹みの匠」による、ドアの補修の料金です。損傷の程度によって補修費用が異なります。凹みの匠ではLINE・メール・電話から簡単にお見積りが可能です!ぜひご利用ください。
ドアの補修方法はさまざまで、自身でできる部分と業者に頼まなければ難しい部分があります。この記事を参考にして、ドアの症状からどのような補修方法が適しているのか検討してみましょう。費用を抑える方法か、仕上がりが綺麗でアフターフォロー付きで安心した方法かご自身の状況を踏まえてDIYかプロかを選択しましょう。見積もりだけなら無料の業者がほとんどですので、気軽に相談してみましょう。
「凹みの匠」では、公式LINEにて簡単にご相談いただける見積もりサービスを行っています。LINEでお送りいただいたご相談内容と写真から作業にかかる時間を判断し、作業時間に基づいて見積もりをご案内いたします。アフターサービスも充実していますので、お困りの際はぜひお気軽にご相談ください。
凹みの匠編集部では、壁紙や建具にできてしまったキズや凹みに関する情報を発信しています。
補修の基本知識から、プロの視点によるお役立ち情報まで、補修のプロならではの情報量でお届けしています。
「凹みの匠」は株式会社KIREI Produceが提供するサービスです。
お家のキズや凹みでお困りの際は、ぜひ凹みの匠にご相談ください!