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2023.07.11

壁紙の破れ・剥がれの補修方法!補修材の選び方やケース別の補修方法まで簡単に紹介

壁紙の破れや剥がれは、程度が軽ければ補修用の壁紙やのりを使って簡単に自分で補修できます。DIYでの補修には、100均でも手に入るヘラやローラーなどの道具を使用することも可能です。今回は、壁紙の破れや剥がれを補修する方法や壁紙補修材の選び方についてくわしく解説します。壁の補修を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

壁紙の補修はどうしたらよい?

家の壁紙が剥がれたり破れたりした場合は、壁紙の補修が必要です。壁紙の剥がれや破れを放置すると、その箇所の劣化が進みやすくなり、さらに広がってしまったり、あとでより大規模な補修が必要になったりするケースもあります。壁紙の補修方法は、手軽なものから本格的なものまでさまざまですが、範囲が広い場合や深刻な状態の場合は専門の業者に補修を依頼するのが最善です。

賃貸物件壁紙を自分補修する場合

賃貸の壁紙を自分で補修するなら、まずは契約内容をよく確認しましょう。賃貸物件を退去する際には、通常、原状回復が求められます。原状回復の基準はオーナーや管理会社によって異なるため、自分で補修しても現状復帰したと認められない場合には、高額な退去費用が請求されることもあります。また、借主による補修が契約違反となる場合もあるため、契約内容の確認は欠かせません。契約書を読んでもわからない場合は、管理会社やオーナーに直接問い合わせてみると良いでしょう。

どこまで自分で壁紙補修できるのか?

補修できる難しい
破れネジ穴程度の大きさゴルフボール以上の大きさ
ネジ穴程度の大きさ
ゴルフボール以上の大きさ
剥がれ剥がれてすぐのもの・しばらく時間が経過したもの
・20cm以上のめくれ
クロスの上からシール壁紙を貼って補修
しばらく時間が経過したもの

壁の破れについて、破れた部分が直径5mm程度でネジ穴くらいの大きさであれば、自分で補修可能です。ただし、直径が5cm程度のこぶしをぶつけたときなどにできる破れは、壁紙の裏にある内装建材まで穴が開いていることが多く、プロによる大規模な修繕が必要です。

壁紙の剥がれについては、剥がれてからどのくらい時間が経過しているかによって、自分で補修できるかどうかが決まります。剥がれてからすぐの場合は自分でも手軽に補修できますが、長期間経過すると壁紙が変形して癖がついてしまうため、貼り直してもすぐに剥がれてしまいます。自分での貼り直しが難しい場合は、業者に補修を依頼しましょう。

壁の破れや剥がれの程度にかかわらず、きれいに補修したい場合は業者に依頼するのがおすすめです。早いうちに業者に依頼すれば、破れや剥がれが広がらず、補修にかかる費用を抑えられます。

壁紙を補修で直せる場合と張替えが必要な場合の違い

壁にカビや油性マジックの落書きが多い場合、業者に頼んでも単純な補修ではきれいに修復できません。また、壁の穴や剥がれが大面積に及ぶ場合は、補修するよりも壁一面の張り替えや部屋単位で張り替えるほうがきれいに仕上がり、コストを抑えられることもあります。

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壁紙補修剤の選び方

・壁紙の状態に合わせて用意する
・剥がれを補修するなら「補修キット」を選ぶ
・安全性が気になるならF☆☆☆☆マークを調べる
・100均も有効活用する

DIYの失敗を防ぎ、美しい仕上がりにするためには、壁紙の補修材選びも大切です。自分の技量や壁紙の状態に合った、適切な補修材を選びましょう。また、100均の商品を上手に活用すれば、補修にかかる費用を抑えられます。

壁紙の状態に合わせて用意する

壁紙補修剤は、壁紙の剥がれや穴を修復する際に役立つアイテムです。壁紙補修剤にはいくつかの種類があり、使用目的によって必要な補修剤は異なります。壁に穴が開いている場合は「穴埋め用壁紙補修剤」、壁紙が剥がれている場合は「剥がれ用壁紙補修剤」、汚れている場合は「汚れ用壁紙補修剤」を選んでください。壁紙補修剤は、壁紙の状態を確認して、必要なタイプを選びましょう。

剥がれを補修するなら「補修キット」を選ぶ

剥がれ用の壁紙補修剤は、必要な道具が一通りそろった補修キットがおすすめです。基本的に、壁紙の剥がれを補修するためには、のり、ヘラ、ハケ、ローラーの4つの道具が必要です。1つずつ購入すると手間がかかってコストもかさみますが、キットを選べば一度に必要な道具をお得にそろえられます。

おすすめの補修キット

安全性が気になるならF☆☆☆☆マークを調べる

壁紙補修剤には、化学物質である「ホルムアルデヒド」が含まれるものがあります。壁紙補修材に含まれるホルムアルデヒドは微量であるため、一般的に健康に大きな影響を与える心配はありません。しかし、安全性が気になる方は「F☆☆☆☆(エフフォースター)」マークのついた補修剤を選ぶことをおすすめします。

エフフォースターは、ホルムアルデヒドの等級を表すマークで、☆の数が多いほど等級が高く、健康への影響が少ないことを示しています。なるべく最上級のエフフォースターを選ぶと良いでしょう。ホルムアルデヒドを含む壁紙補修材を使用する際は、含有量に関わらず、しっかりと換気することが重要です。

100均も有効活用する

壁紙補修剤は100均でも手に入るため、上手に利用すれば補修費用を抑えることができます。ただし、100均の商品にはのりの量が少ないものもあり、グラム単位で見るとそこまで安くない場合もあります。

ヘラやハケ、ローラーなどの道具も100均で手に入りますが、ホームセンターや専門店で売っている商品のほうが、種類豊富でつくりもしっかりしているため扱いやすいこともあります。壁紙補修材は、100均だけにこだわらず、壁の状態や自分の技量に合った商品を選ぶのがおすすめです。

ケース別、壁紙の補修方法

・壁紙の破れ
・壁紙の剥がれ

壁紙の破れは、補修用の壁紙を貼り付けて修復します。壁紙の剥がれは、のりを使ってめくれた部分を補修します。ここでは、それぞれのケースの補修の流れをくわしく解説します。

壁紙の破れ

壁紙の破れ

1.必要な道具をそろえる

【必要な道具】
・補修用壁紙
・マスキングテープ
・カッターナイフ
・おさえローラー
・壁紙用のり
・定規

必要となる道具や素材は上記のとおりです。

2.破れた部分をマスキングテープで囲む

補修に使用する壁紙の大きさを確認するために、マスキングテープで印をつけます。破れた箇所よりもわずかに外側の部分に、マスキングテープを貼りましょう。

3.マスキングテープで囲んだ部分の大きさにあわせて補修用壁紙をカットする

補修用の壁紙を壁に貼り付けたマスキングテープに沿ってカットしましょう。購入した壁紙が大きい場合は、使うサイズよりも少し大きくカットしておくと、壁に当てながら切りやすいでしょう。切り取った補修シートの向きを覚えておくために上部にマスキングテープなどで印をしておくと安心です。

4.マスキングテープで囲んだ不要な部分の壁紙をカッターで切り取る

元の壁紙の不要な部分を切り取るときには、あまり力を入れすぎず、壁紙の下地ボードまで深く傷つけることがないように注意してください。

5.カットした補修用壁紙に壁紙用のりをつけて貼り付ける

補修シートを貼る際は、向きを間違えないように注意しましょう。向きが変わってしまうと仕上がりがきれいになりません。

6.補修用壁紙と元の壁紙の境目の上におさえローラーを転がして圧着する

ローラーを使って、補修用シートと元の壁紙の境目を自然になじませましょう。ローラーで圧着した際にはみ出したのりは、湿らせた雑巾で拭き取ってください。

7.囲っていたマスキングテープを剥がす

補修用のシートをしっかり貼れたことが確認できたら、最初に貼ったマスキングテープを剥がします。

壁紙の剥がれ

壁紙の剥がれ

1.必要な道具をそろえる

【必要な道具】
・壁紙用の糊
・ローラー
・ハケ
・ヘラ

必要となる道具や素材は上記のとおりです。

2.接着する面の古いのりやゴミ、油分などの汚れをヘラで落とす

のりをしっかりと接着させるためには、接着面をあらかじめきれいにしておくことが重要です。水分が付着している場合は、十分に乾燥させてください。

3.補修するクロスにのりをハケで薄く、均一に塗る

のりを均一に薄く塗ることは、きれいに補修するための重要ポイントです。直接、壁紙にのりを塗るのではなく、ヘラにのりを取ってから塗るようにしましょう。

4.補修箇所を貼り合せ、しばらくの間しっかり押さえる

壁にめくれ癖がついてしまっていると、のりで貼っただけでは浮いてしまう可能性があります。しばらくの間は、手でしっかり押さえておきましょう。

5.はみだしたのりは、乾く前にきれいに拭き取る

はみ出したのりは、乾く前に湿らせた雑巾で拭き取ってください。

6.貼り合せた上をローラーですき間方向へ軽く押さえながら転がす

補修用の壁紙の上からローラーをかけて圧着します。補修用シートと元の壁紙の境目を自然になじませましょう。

手間を掛けずに壁紙をきれいにする方法

補修作業が手間だと感じる方や自分で補修するのが苦手な方は、シール壁紙を使って簡単に破れた箇所を隠すか、業者に依頼すると便利です。補修が完了するまでの間、壁を目立たせたくない方には、ウォールシートを使用しておしゃれに隠すのもおすすめです。

クロスの上からシール壁紙を貼って補修

クロスの上からシール壁紙を貼って補修

クロスの上にインテリアシールやウォールステッカーを貼れば、手軽に壁紙の不具合を隠せます。壁の上から貼れるシールはきれいに剥がせるため、賃貸でも使用可能です。さまざまなデザインのシールがあり、お部屋の雰囲気をアップさせるインテリアとしても活躍してくれます。デザインに飽きたら、簡単に剥がして新しいシールに変えて楽しむこともできます。

補修業者に依頼する

高い場所の補修や広範囲の補修など、自分では難しいと思った場合は、無理せず業者に依頼しましょう。自分で補修するとかえって壁の不具合が目立ってしまい、結果的に補修費用がかさむケースもあります。自分で補修できない場合は、信頼できる業者にお願いしましょう。賃貸の場合は、契約で借主による補修を禁止としている場合もあるため、契約内容を確認するか、オーナーや管理会社に必ず相談してください。

壁紙の補修をプロに依頼する際の費用

作業時間費用補修内容
1時間22,500円写真を基に作業時間を算出します
3時間33,000円
6時間52,000円

※2023年7月現在の「凹みの匠」による施工料金です。
※「凹みの匠」では、出張費は無料です。
※作業の際に駐車場をお借りします。お借り出来ない場合は、コインパーキング代実費分をご請求致します。

上記は、壁・床の補修のプロである「凹みの匠」による補修の料金です。壁紙の補修程度によって費用が異なります。凹みの匠ではLINE・メール・電話から簡単にお見積りが可能です!ぜひご利用ください。

壁紙が劣化する原因

壁紙の劣化は、時間の経過が主な原因です。経年劣化により、壁と下地ボードを接着している糊が剥がれたり、壁のつなぎ目にヒビが入ったりめくれたりすることがあります。

また、壁に重いものや硬いものを強くぶつけると傷がつき、劣化が早まる可能性があります。特に子どもやペットのいる家庭では、傷や落書きが日常的に発生するため、生活スタイルも壁の劣化に影響を与える一因です。

壁を確実にきれいに補修したいなら業者がおすすめ

本記事は、壁の破れや剥がれについて、補修に必要な材料の選び方やケース別の補修方法についてくわしく解説しました。壁の破れや汚れは、自分でも補修可能ですが、無理に補修して失敗すると、かえって費用がかさみ、壁の不具合が目立つ可能性があります。また、賃貸の場合は、借主による補修が禁止されているケースもあるため、事前の確認が必要です。

補修が手間だと感じる方や自分で補修するのが苦手な方は、業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼すれば、自分で補修するよりも確実にきれいに仕上げてもらえます。「凹みの匠」は、壁の補修のプロであり、さまざまな壁のトラブルの補修実績が豊富です。広範囲の壁の破れや剥がれも、入居したてのようにきれいに補修できるので、壁の補修を考えている方は、ぜひホームページをチェックしてみてください。

この記事の著者

凹みの匠 編集部

凹みの匠編集部では、壁紙や建具にできてしまったキズや凹みに関する情報を発信しています。
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「凹みの匠」は株式会社KIREI Produceが提供するサービスです。
お家のキズや凹みでお困りの際は、ぜひ凹みの匠にご相談ください!

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