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2023.07.11

壁紙のひび割れの補修方法は?症状別の危険性や原因、DIYのやり方を解説!

小さいものからギザギザとはっきりとした壁紙のひび割れまで、どうしたらよいのか対応を迷いますよね。ひび割れの状態によっては、住宅に深刻な欠陥が潜んでいる可能性があります。そこで、この記事では、壁紙のひび割れの種類や原因、症状ごとの危険性についてくわしく説明します。軽いひび割れを補修する方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

壁紙のひび割れの種類と危険性

壁紙のひび割れは、軽いものから住宅の補修が必要なものまで、さまざまな種類があります。ここでは、ひび割れの種類とそれにともなう危険性について説明します。

クロスのつなぎ目にできたひび割れ

クロスのつなぎ目にできたひび割れ

きれいな直線のひび割れのほとんどは、クロスのつなぎ目にできたものです。木造住宅の場合、柱や梁の振動に従って壁の下地やボードが動きます。壁の表面に貼られたクロスが下地やボードの動きにクロスが付いていけないと、ひび割れが起きてしまうのです。クロスのつなぎ目にできるひび割れは、補修材で埋めたり、ひび周辺のクロスを張り替えたりするだけで修理できるので、大きな問題にはなりません。

ドア周りなど振動しやすい場所にできたひび割れ

ドア周りなど振動しやすい場所にできたひび割れ

ドアやクローゼット、窓サッシのまわりにできたひび割れは、周囲の振動が原因で生じた可能性があります。頻繁に開け閉めする場所には揺れや振動が起きやすく、クロスの負担となります。揺れや振動に耐えきれなくなると、クロスにひび割れが生じるのです。

振動の発生には、家の中のドアや窓の開け閉めだけでなく、建物の近くを通る車や電車も関与しています。車の通りの多い道路の近くにある建物では、車が通る度に建物が振動するため、ひび割れが生じやすくなります。ただし、振動によってできたひび割れは、簡単な補修とクロスの張り替えだけで対応可能です。

クロスの継ぎ目や振動しやすい場所以外にできたひび割れ

クロスの継ぎ目や振動しやすい場所以外にできたひび割れ

クロスは経年劣化しますが、それだけでひび割れすることは滅多にありません。つなぎ目以外のひび割れは、地震や地盤沈下による建物の歪みが原因の可能性があります。住宅の構造の問題によって生じたクロスのひび割れは、クロスを直すだけでは意味がありません。大規模な住宅の補修工事が必要です。クロスのひび割れはわずかでも、建物の土台には大きな問題があるかもしれないため、早めに専門の業者に相談しましょう。

下地ボードも裂けているひび割れ

下地ボードも裂けているひび割れ

下地ボードは簡単には割れないようにできています。そのため、クロスと一緒に下地ボードまで裂けている場合は、住宅の構造に何らかの問題が生じている可能性があります。クロスの下地ボードは石こうボードやコンクリートなど、さまざまな素材で作られていますが、下地ボードの裂けを放置すると、素材の劣化が進んでクロスにも大きな影響を及ぼすことがあります。ひび割れを最小限に抑えるためにも、早めにプロの業者に調査してもらうのがいいでしょう。

ギザギザした太いひび割れ

ギザギザした太いひび割れ

窓やドアの角部分にできたギザギザした太いひび割れは、建物の構造の歪みによる可能性があります。クロスの張り替えだけでは根本的な解決にならないため、場合によっては住宅自体の補修工事が必要です。どの程度、深刻化しているか分からないため、プロの業者に一度調査を行ってもらいましょう。クロスのひび割れは小さくても、建物の構造には大きな問題が潜んでいるかもしれません。

壁紙のひび割れの原因

壁および壁紙の材質の変化
壁や天井の経年劣化
下地の不具合によるもの

壁紙のひび割れは、さまざまな事象が重なって起こります。ここでは、壁紙がひび割れてしまう原因を大きく3つに分けて解説します。

壁および壁紙の材質の変化

壁や壁紙クロスの変形は、ひび割れの原因の1つです。壁紙クロスに使用されているポリ塩化ビニールは、熱によって伸びやすく寒さによって縮みやすい性質を持っています。また、木造住宅の場合は、壁を支える木材も外気の湿度や温度の変化によって変形します。室温や壁自体の変化に対して壁紙が耐えられない場合、ひび割れを生じることがあります。

壁や天井の経年劣化

壁や天井は時間の経過とともに劣化します。経年劣化そのものは仕方のないことですが、劣化したクロスに物理的なダメージが加わると、ひび割れを生みます。例えば、物をぶつける、強い力で圧迫する、硬いもので傷をつける行為などはひび割れの要因です。ひび割れは、壁紙が長年にわたって受けたダメージの蓄積から生じる現象といえます。

下地の不具合

ひび割れの原因が、壁紙クロスの下地ボードにあるケースもあります。下地ボードがひび割れると、その上にある壁紙にもひびが入りやすいのは容易に想像できるでしょう。また、下地のつなぎ目にすき間ができると、壁紙が下地の開きに耐えきれず、ひび割れてしまうことがあります。前述の通り、下地ボードの素材には、石こうボードやコンクリートなどがありますが、石こうボードは揺れや振動に弱く、コンクリートは経年劣化によってひびが入りやすい性質を持っています。

住まいの種類と壁紙のひび割れ

住まいの種類と壁紙のひび割れ

壁紙がひび割れしたときの対処方法は、賃貸と持ち家では異なります。自分で補修してはいけない場合や保証が適応される場合もあるため、事前に対処方法を把握しておきましょう。

賃貸で壁紙のひび割れが生じた場合の対応方法

賃貸アパートで壁のひび割れが生じた場合は、まず大家さんや管理会社に報告しましょう。ひび割れが発生した箇所や大きさを伝えるだけでなく、ひび割れが発生した原因についても心当たりがあれば説明してください。基本的に、具体的な対応方法は契約書に明記されていますが、契約書を読んで、修理の手順に関する疑問点があれば、報告の際に一緒に聞いておくと安心です。

新築で壁紙のひび割れが生じた場合の保証

新築の一軒家で壁のひび割れが生じた場合は、保証を利用して修理ができるかもしれません。一般的に、新築のクロスには2年の保証が付いています。ただし、木造の場合、施工完了後に木材が動くことでひび割れが生じるのは、比較的よくある現象であるため、小さなひび割れは保証対象外となるケースもあります。新築で壁のひび割れが起こったら、建設時の保証規定を確認してみましょう。保証規定を見ても分からない場合は、不動産会社に相談してみてください。

壁紙のひび割れの補修方法

壁紙のひび割れの補修方法

壁紙のひび割れは、100均やホームセンターで入手できる材料を使用して補修できます。ここでは、自分で壁のひび割れを補修する手順をくわしく解説します。

コーキング剤やコーク剤で補修する

壁紙同士のつなぎ目にできたひび割れであれば、自身でも簡単に補修できます。コーキング剤やコーク剤をひび割れた部位に注入すると、簡単にひびを埋められます。コーキング剤には、壁紙のひび割れ用のものと、キッチンや浴室など水回りの隙間を埋める用のものがあります。壁紙のひび割れを修復する場合は、壁用のコーキング剤を選びましょう。また、できるだけ壁紙の色に近いコーキング剤を選んでください。もし色が完全に一致しなくても、時間が経過すると日焼けなどの影響でなじんでくることもあります。

100 均を活用して補修する

ちょっとしたひび割れであれば、100均に売っている壁の穴埋めパテを使用して修理することも可能です。まずは、ひび割れした部分のほこりやゴミを取り除いてきれいにします。穴埋めパテを注入し、補修材を埋め込んだら、ヘラなどを使って表面を平らに整えます。乾燥したら補修は完了です。壁の素材によっては、サンドペーパーでならすとより自然な仕上がりになります。小さなひび割れであれば、100均のアイテムで手軽に修理できるので、ぜひ活用してみてください。

シールでひび割れを隠す

すぐに根本的な対処をする必要がないひび割れであれば、シールで隠すのも一つの方法です。シールは、壁に貼れるインテリアシールかウォールステッカーを選びましょう。通常のシールを使うと、後で剥がすときに跡が残ってしまう可能性がありますが、壁に貼るためのシールなら種類も豊富で、気分が変わったときに簡単に剥がして新しいものに変えられます。ただし、シールを貼るのは手軽にできる方法ですが、あくまでも隠すための手段であり根本的な解決にはなりません。ひび割れ自体の補修は、プロに依頼するのが確実です。

深刻なひび割れに対処する

ひび割れが大きい場合や壁紙の下地にまでひびが入っている場合は、自力での修理が困難です。また、深刻なひび割れは建物の構造に問題がある可能性もあるため、プロの業者や工務店に点検・補修を依頼するのが最善策です。一般的に、新築のクロスには2年の保証がつけられているため、保証範囲内のひび割れであれば保証を利用して修理できるかもしれません。まずは相談してみるのがおすすめです。

壁紙のひび割れ補修をプロに依頼する際の費用

作業時間費用補修内容
1時間22,500円写真を基に作業時間を算出します
3時間33,000円
6時間52,000円

※2023年7月現在の「凹みの匠」による施工料金です。
※「凹みの匠」では、出張費は無料です。
※作業の際に駐車場をお借りします。お借り出来ない場合は、コインパーキング代実費分をご請求致します。

上記は、壁・床の補修のプロである「凹みの匠」による補修の料金です。壁紙の補修程度によって費用が異なります。凹みの匠ではLINE・メール・電話から簡単にお見積りが可能です!ぜひご利用ください。

壁のひび割れはプロに見てもらうのが安心!

この記事では、壁のひび割れについて、種類や原因、賃貸と持ち家での対処方法の違い、そしてくわしい修理の手順を解説しました。壁のひび割れの原因は、経年劣化による一般的なものから建物の土台の歪みによる深刻なものまで、さまざまです。

ドアや窓の振動によってできたひび割れや、下地のつなぎ目にともなったひび割れくらいであれば自力で対処できます。しかし、壁の下地まで崩れているケースでは、自力での補修が難しいだけでなく、放置すると建物に深刻な問題を引き起こす可能性があります。壁のひび割れの裏には、建物の重大な欠陥が隠れている可能性もあるため、一度プロに相談すると良いでしょう。

「凹みの匠」は補修のプロであり、壁紙のひび割れの補修についても豊富な実績があります。熟練の技術によって、短時間で入居したばかりのような壁に修復できますので、壁のひび割れの補修を検討している方はぜひご相談ください。

この記事の著者

凹みの匠 編集部

凹みの匠編集部では、壁紙や建具にできてしまったキズや凹みに関する情報を発信しています。
補修の基本知識から、プロの視点によるお役立ち情報まで、補修のプロならではの情報量でお届けしています。

「凹みの匠」は株式会社KIREI Produceが提供するサービスです。
お家のキズや凹みでお困りの際は、ぜひ凹みの匠にご相談ください!

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