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ベッドやソファなど大型家具を置いていた場合や物を落としてしまったなど、フローリングの床にへこみをつくってしまった経験のある方は多いでしょう。特に賃貸や新築などの場合には、ショックが大きいもの。こちらの記事ではフローリングのへこみの補修について解説していきます。
フローリングのへこみが気になってはいても、対処法が分からずそのまま放置してしまっている方は多いかもしれません。ここでは、早めに補修すべき理由についてご紹介します。
フローリングがへこむ原因はさまざまですが、大型家具の重みや、物を落としたことによる衝撃などが考えられます。フローリングの材料には木材が使われているため、木の種類により多少は強度の違いがあるものの、いずれも強い衝撃を受けることで木の表面がへこみやすいという性質があります。そのため、日常生活の中で簡単にへこんでしまうのです。
フローリングがへこんでしまった際には、早めに補修した方がよいでしょう。
フローリングのへこみを補修せずに放置すると状態が悪化してしまいます。
そのままへこみの状態が悪化すると補修費用が高額になったり、つまずいて怪我をしてしまったりする可能性があります。へこみの状態が悪化した場合、補修すること自体が難しくなる場合もあるので早めの段階で対処しましょう。
賃貸の場合、経年劣化や通常損耗(家具を置いたことによるフローリングのへこみ)以外のフローリングのへこみ(物を落とした、家具を移動したなどが原因で発生したへこみ)は、借主が補修費用を負担する義務があります。敷金や保証金で賄いきれない場合、不足する分は借主に請求されるおそれがあるため注意が必要です。
フローリングの種類は大きく分けると2種類に分かれ、種類によって補修方法は異なります。以下にそれぞれの補修方法について紹介していきます。
1.必要な道具をそろえる
【必要な道具】
・水
・アイロン
・タオル(雑巾)
・針(必要に応じて)
必要となる道具や素材は上記のとおりです。針はフローリングに水が染み込みにくい場合のみ使用します。
2.へこみに数滴水を垂らす
まずは、フローリングのへこんだ部分に数的水を垂らします。水が染み込まないときは、針を使って何箇所か小さな穴をあけましょう。穴をあけることによって染み込みやすくなります。
3.へこみに水を含ませ絞ったタオルを被せる
数分ほど時間を置いたあと、へこみの部分に水を含ませて絞ったタオルを被せます。この時タオルは固く絞っておきましょう。
4.タオルの上から数秒アイロンをあてる
タオルの上から数秒アイロンを当てます。へこみの状態やフローリングの色を確認しながら行うことが大切です。表面に塗装をしてある場合は剥げることがあるので気をつけましょう。
5.へこみが目立たなくなるまで2~4の手順を繰り返す
へこみが目立たなくなるまで、繰り返します。フローリングのへこみをアイロンで補修できるのは、アイロンをあてるとへこみに含まれている水分が膨張するからです。膨らむ水分によって内側から押し返され、へこみが戻る仕組みです。
1.必要な道具をそろえる
2.布でへこみのホコリや汚れを拭き取る
3.パテを適量とりへこみを埋める
4.ヘラを使って盛り上がった部分を平らにする
5.パテが硬化したらヘラを使って表面を平らに削る
6.補修部分に合った色の塗料を塗る
7.クレヨンで木目を描く
8.仕上げにワックスを塗る
1.必要な道具をそろえる
【必要な道具】
・パテ
・塗料
・ワックス
・ヘラ
・ハケ
・布
必要となる道具や素材は上記のとおりです。使う道具がすべてセットになった補修キットが手軽でおすすめです。キットにより補修の方法や入っている道具が異なりますので、商品の説明書に従って使いましょう。
2.布でへこみのホコリや汚れを拭き取る
まずは布でへこみに入ったホコリや汚れを拭き取ります。この時にへこみの汚れを取り除いておかないと、きれいに仕上がらなかったり、後からパテがはがれやすくなったりするおそれがあります。
3.パテを適量とりへこみを埋める
パテを適量とり、へこみに埋め込みます。この時、へこみから少しはみ出すように埋めましょう。この段階でフローリングと合った色に調合する必要のあるものもあるため、説明書に従いましょう。
4.ヘラを使って盛り上がった部分を平らにする
へこみからはみ出して盛り上がっている余分なパテを、ヘラを使って取り除き平らにします。その後パテが乾燥するまで時間を置きます。乾燥時間はへこみの大きさや商品によって異なりますが5時間ほどが目安です。
5.パテが硬化したらヘラを使って表面を平らに削る
パテが硬化した後に、もう一度ヘラを使って表面を平らに削って整えます。キットによっては専用のやすりが付いている場合もあります。削る時は一気に削らず少しずつ削りましょう。きれいに削れない場合は少量の水を付けると良いです。
6.補修部分に合った色の塗料を塗る
補修部分に合った色の塗料を塗ります。同じ色がない場合は近い色の塗料を複数混ぜるなどして調節しましょう。商品によっては塗料を塗らないタイプもあります。完全に乾くまで12時間前後かけてよく乾燥させます。
7.クレヨンで木目を描く
木目を描くと驚くほど自然な見た目に仕上がります。周囲の木目に合わせて描きましょう。木目書き専用のクレヨンやペンも市販されています。自宅にあるペンなどを使用して描くのもひとつの方法です。
8.仕上げにワックスを塗る
仕上げにワックスを塗り、つやを周囲のフローリングと合わせます。フローリング用のワックスを塗るのも良いですし、ニスなどのつや出し液を水で薄めて塗るのも良いでしょう。手軽なマニキュアタイプのペンも市販されています。
おすすめ補修製品
浅く小さなへこみは自分で補修することも可能ですが、深く大きいへこみの補修は、フローリングの種類やへこみの程度に合わせて補修方法を見極める必要があるなど、技術が必要なため、自力で行うのは至難の業です。もし、失敗したら補修箇所の色や柄が合わなかったり、仕上がりが汚くなってしまったりと、へこんだ箇所がかえって目立ってしまう可能性もあります。
自分で補修して状態が悪化してしまった場合、業者に依頼するとなるとその分費用と時間が掛かることになるため、はじめの段階でプロに任せましょう。
作業時間 | 費用 | 剥がれの程度 |
---|---|---|
1時間 | 22,500円 | 写真を基に作業時間を算出します |
3時間 | 33,000円 | |
6時間 | 52,000円 |
※2023年7月現在の「凹みの匠」による施工料金です。
※「凹みの匠」では、出張費は無料です。
※作業の際に駐車場をお借りします。お借り出来ない場合は、コインパーキング代実費分をご請求致します。
上記は、壁・床の補修のプロである「凹みの匠」による、フローリング補修の料金です。フローリング傷の程度によって補修費用が異なります。凹みの匠ではLINE・メール・電話から簡単にお見積りが可能です!ぜひご利用ください。
フローリングがへこまないように事前に対策することは可能です。どのような対策方法があるのか紹介していきます。
過ごす時間が長いリビングやよく通る玄関などでは傷の発生が予想されるため、カーペットを敷いておくと安心です。テーブルやソファなどの大型家具もカーペットの上に乗せることで、フローリングのへこみを防げます。大きなカーペットを敷いてもいいですし、お手入れのしやすさで選ぶならタイルカーペットを使うのもひとつの方法です。
ダイニングセットや作業机の下などには、シートやマットを敷くとへこみからフローリングを守ることができます。特にキャスター付きの椅子の下などは傷がつきやすいので対策が必要です。シートやマットなら、キャスターのすべりも損なわれにくいので向いています。専用のマットも売っていますし、ホームセンターで切り売りしているビニールシートなどを敷くのもおすすめです。
あまり動かさない大型家電や家具をフローリングに置く場合は、アクリル板やベニヤ板を敷くことで家具の重さを分散し、脚に重みが集中することによるへこみを防ぐことができます。ベニヤ板の見た目が気になる場合は、ホームセンターや100円ショップで売っているインテリアシートなどを貼るとよいでしょう。
テーブルや椅子の脚にカバーを付ける方法は手軽で使いやすいです。100円ショップやホームセンターで比較的安価に購入できます。靴下のように履かせて使うニットタイプのものや、シリコンでキャップのように被せるタイプのものなどがあります。脱げやすいのがデメリットですが、商品によっては脱げにくいよう内側に滑り止め加工がされているものもあります。
家具の脚の裏に貼るフェルトシートタイプの商品もあります。脚カバーと比べて外れにくいメリットがありますが、床に触れる面積が小さい場合は剥がれやすくなってしまいます。床に触れる面積が大きい家具に使用する場合はおすすめです。こちらも100円ショップやホームセンターで安価に購入できます。丸型・四角型ともに大小さまざまなサイズがあります。また、自分でカットして使うシートタイプのものも販売されています。
フローリングのへこみは放置すると悪化するため、早めの対策が必要です。小さいものなら自身でアイロンや市販のキットを使って補修できますが、大きなものは材質に合った補修方法などの見極めが難しく、技術も必要になるため業者に依頼することをおすすめします。また、へこむ前に予防対策をすることも有効です。ご紹介したようにさまざまな対策方法があるので、取り入れやすい方法で予防しましょう。
おそうじ業界でオリコン顧客満足度2年連続1位を獲得した株式会社KIREI produceが運営するホームリペアサービス「凹みの匠」では、プロの技術でフローリングのへこみや傷をきれいに補修いたします。概算の見積もりは写真を撮って送るだけで簡単に依頼できます。フローリングのへこみが気になっている方はお気軽にお問い合わせください。
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「凹みの匠」は株式会社KIREI Produceが提供するサービスです。
お家のキズや凹みでお困りの際は、ぜひ凹みの匠にご相談ください!