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2023.08.04

玄関ドアに貼るダイノックシートとは?おすすめしないケースも要チェック

玄関ドアのリフォームには、ドア交換やキズの補修以外に、表面にシートを貼る方法があります。表面にシートを張ることで、低予算で新品のような見た目にすることが可能です。この記事では、ダイノックシートを使ったドアリフォームの手順や、業者に依頼した際の費用相場などについて、分かりやすく紹介します。

玄関ドアのリフォームに使える「ダイノックシート」とは?

ダイノックシートとは粘着剤のついた印刷化粧フィルムのことで、3M社の商品名です。主にドアや壁に貼る高級装飾シートなどの商品が用意されています。
柄は単色のほかにも、木目調・石目柄・メタル・抽象柄など、豊富なデザインがあるのがポイント。
ダイノックシートを使うことで、手軽な価格かつ短時間でリフォームすることが可能です。10cmあたり350円~1,000円ほどで販売されています。

ダイノックシートとビニールクロスの違い

ダイノックシートとよく似ている製品として、ビニールクロスがあります。ビニールクロスもダイノックシートと同様、室内壁やドアに貼られる装飾シートです。ダイノックシートの方がビニールクロスよりも耐久性があり、屋外で使用できるのが特徴のひとつ。また、ダイノックシートの方がリアルな質感を再現できるため、より高級感がありリフォームにおすすめです。

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玄関ドアのダイノックシート施工の流れ

ダイノックシート施工の前には、パテ処理など複数の工程があります。ここでは、玄関ドアのダイノックシート施工の流れについて解説します。

1.ドアの周りを養生する

まずは塗料が飛び散って周囲を汚損しないよう、マスキングテープやビニールシートなどを使ってドアの周囲を保護していきます。養生の際はビニールシートがはがれないよう、マスキングテープを長めにカットして貼り付けましょう。

2.ケレン作業で玄関ドア表面の凸凹をなだらかにする

「ケレン作業」とは、塗装をする前にやすりをかけて汚れやサビを落とす作業のことです。また、塗料の密着性が良くなるように、表面にあえて凹凸のキズをつける作業も含めて「ケレン作業」といわれることもあります。
ダイノックシート施工では、玄関ドアのサビを落とし、パテとプライマーが密着しやすいように、素地調整としてケレン作業を行います。

3.パテ処理で玄関ドア表面のキズや凹みを埋める

パテを使って、ドア表面のキズや凹みを埋めていきます。ドア表面の凹凸が分からなくなるまでしっかりとパテを埋めます。
「パテ処理」とは、塗装する面の凹み部分やキズをパテという粘土のような材料で埋める作業のことをいいます。シートを貼る前にパテ処理を行わないと、凹みやキズなどが表面に透けてしまい、仕上がりが綺麗になりません。

4.再度、ケレン作業して表面を平らに整える

パテが完全に乾燥して硬化したら、パテを埋めてできた段差の部分にやすりをかけ、平らにしていきます。ドア表面に盛り上がりがなくなり、手で触っても完全に平らな状態になるまで削って整えましょう。
この工程は、ダイノックシートを貼り付けた後に美しい仕上がりになるためには欠かせない、大切な作業です。

5.玄関ドアにプライマーを塗る

カッティング用シートの裏面にはあらかじめ粘着剤が付いていますが、貼り付ける下地や形状によっては十分に定着しないことがあります。プライマーを使用すれば、シートの粘着剤がしっかりと接着します。
プライマーを塗る際は同じところに繰り返し塗らないように注意し、ゴミやほこりが付いた場合はすぐに取り去りましょう。

6.ダイノックシートを玄関ドアに貼る

ダイノックシートをドアの寸法より40~50cm余裕を持ってカットし、ドアに貼り付けます。上から10~15cmのところまで剥離紙をはがし、仮止めをしたら、下方向に向かって圧着用ヘラで圧着します。このとき、気泡やゆがみが出ないよう気を付けながら作業しましょう。

7.ダイノックシートの余った部分をカットする

ドアの表面から小口(側面)にシートを曲げ、貼っていきます。ドアの両面にダイノックシートを貼る場合、小口で重なるように貼るのが一般的な方法です。
カットするラインを決めたら印をつけ、定規を当てながらカッターナイフで切ります。カッターの刃は、シートに対して垂直になるように切りましょう。

8.ダイノックシートに温風を当てて玄関ドアに密着させる

ダイノックシートは温風で伸びる性質があるので、とくに曲面はよく温風を当ててしっかりと圧着させましょう。
ドライヤーで温風を当てつつ、ヘラでダイノックシートを圧着します。このとき、シートの隅や端はとくに丁寧におこなってください。
また、伸ばしすぎるとシートが破れてしまう場合があるので注意が必要です。

9.内側も同様にダイノックシートを貼って施工完了

表側と内側にシートを貼り付けたあとは、シートが小口で20mmほど重なるようにして突き合わせます。重なり合う部分には、必ずプライマーを塗りましょう。
表側と同様に、内側にもドライヤーで温風を送りつつ、ヘラでシートを押さえつけ圧着していきます。
最後に、外したドアノブなどを取り付けたら施工は完了です。

玄関ドアのリフォームにダイノックシートをおすすめしないケース

玄関ドアのリフォームにダイノックシートをおすすめしないケース

「ちょっとしたキズや凹み、汚れなどを隠したいけど、玄関ドアのデザイン・カラーを変えたくない」という方には、ダイノックシートはおすすめしません。
ダイノックシートは商品タイプによりますが、高価なものが多いです。また業者に依頼する費用もかかるため、結果的にリフォーム費用が高額になる傾向があります。

その上、技量の高い職人でないと綺麗に仕上げられず、仕上がりが悪いとかえって粗が目立ってしまいます。
ちょっとしたキズを隠したいだけであれば、ダイノックシートではなく、業者に依頼して部分的に補修してもらうのがおすすめです。

玄関ドアのダイノックシート貼りをプロに依頼する際の費用

作業時間費用傷の程度
1時間22,500円写真を基に作業時間を算出します
3時間33,000円
6時間52,000円

※2023年7月現在の「凹みの匠」による施工料金です。
※「凹みの匠」では、出張費は無料です。
※作業の際に駐車場をお借りします。お借り出来ない場合は、コインパーキング代実費分をご請求致します。

上記は、壁・床の補修のプロである「凹みの匠」による、玄関ドアの補修の料金です。損傷の程度によって補修費用が異なります。凹みの匠ではLINE・メール・電話から簡単にお見積りが可能です!ぜひご利用ください。

「凹みの匠」による玄関ドアのダイノックシート貼り事例

ここでは、ホームリペアサービス「凹みの匠」によるダイノックシート貼り作業の事例を紹介します。

ホームリペアサービス「凹みの匠」によるダイノックシート貼り作業の事例

補修金額33,000円
作業時間3時間
作業内容工具を当てられてキズが付いてしまった玄関扉の線キズ補修です。
 どこにキズがあったのかわからないレベルまで対応しました。

画像は「凹みの匠」が対応した、玄関ドアのキズの補修事例です。新築工事にて工具を当てられてキズが付いてしまったご依頼であったため、少し時間をかけてどこにキズがあったのか分からないレベルまで仕上げました。

「凹みの匠」による他の補修事例を見る

ドアのリフォームにダイノックシートを活用しよう

ダイノックシートを使ったドアのリフォームは、手軽かつ綺麗に仕上げることができるおすすめの方法です。ダイノックシートの施工はDIYでも可能ですが、慣れていない人にとっては比較的難しい作業といえます。
玄関ドアは綺麗な仕上がりが求められる場所なので、できる限り業者に依頼することをおすすめします。この記事で紹介した費用相場を目安に、依頼を検討してみてください。

「凹みの匠」はホームリペア専門業者の強みを生かし、安心の価格設定と確かな技術でドアのリフォームを行います。また「凹みの匠」公式LINEでは、簡単にご相談いただける見積もりサービスを提供しています。
LINEでお送りいただいたご相談内容と写真から費用を見積もりできるので、ドアリフォームをご検討中の方はぜひ一度ご相談ください。

この記事の著者

凹みの匠 編集部

凹みの匠編集部では、壁紙や建具にできてしまったキズや凹みに関する情報を発信しています。
補修の基本知識から、プロの視点によるお役立ち情報まで、補修のプロならではの情報量でお届けしています。

「凹みの匠」は株式会社KIREI Produceが提供するサービスです。
お家のキズや凹みでお困りの際は、ぜひ凹みの匠にご相談ください!

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